文書作成日:2017/12/31


 家族の介護を理由とした、いわゆる介護離職が問題となるなど、家族を介護する人が増加していることがうかがえます。ここでは、総務省の調査結果(※)から家族の介護をしている人の数や、介護時間を年齢階級別にみていきます。




 上記調査結果から、15歳以上でふだん家族の介護をしている人(以下、介護者)の増減を男女別にまとめると表1のとおりです。



 平成28年の全国の介護者数は698.7万人で、23年から15.8万人の増加となりました。男女別では男性が277.6万人、女性は421.1万人と、143万人ほど女性の方が多くなっています。ただし増減では、男性が10.1万人増なのに対して女性が5.7万人増と、男性介護者数の増加が目立ちます。
 介護者全体の90%程度を占める40歳以上の介護者数は、50代と60代の介護者数が多い状況です。女性の場合、23年は50代が最も多かったものの、28年には50代女性の介護者数は減少し、60代の方が多くなりました。




 次に週全体の介護時間の平均(以下、介護時間)をまとめると表2のとおりです。



 28年の全体(総数)の介護時間は2時間29分で、23年よりも10分増加しました。男女別では、男性が2時間32分で23年より15分の増加、女性が2時間28分で8分の増加となり、男性の方が女性を上回りました。これは調査開始以来、初めてのことだそうです。
 40代以降の介護時間は男女とも70歳以上が最も多く、男性が2時間56分、女性が2時間41分となりました。ただし70歳以上では、男女ともに23年より減少しています。

 少子高齢化の進展によって、今後は高齢者が高齢者の介護を行うケースがさらに増えてきます。福祉施設等では今後の施設運営上、利用者だけでなく介護者に対するサポートも重要になってくるのではないでしょうか。


(※)総務省「平成28年社会生活基本調査の結果
 指定する調査区(全国で約7,300調査区)内にある世帯のうちから、無作為に選定した約8万8千世帯の10歳以上の世帯員約20万人を対象とした、平成29年9月に発表された調査です。ここでのふだん家族の介護をしている人とは、1年間に30日以上介護をしている人をいいます。


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